整体師の資格って?
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整体師の資格
今回は整体師・セラピストなどの資格について書いてみたいと思います
一般の方にも分かりやすく読んで頂けるようにかみくだいて書いていきますね
時々「こういう整体の仕事をしたいのですが整体師になるにはどういう勉強をしてどうすればいいですか?」なんて聞かれる事があります
でもね、こういう人の体に触れてその人の健康に関わる仕事というのは医療系の国家資格は持つべきだと私は思っているので必ずこう答えています
『まずはマッサージとかハリとかほねつぎとかの学校に行きなさい』と!
すると「そうなんですか?! そういう学校に行かないといけないんですか?」なんてガクッとされる方も多いです
そりゃ、当然だと思います ( ̄^ ̄)
けっこう皆さん簡単になれるものだと思われている方が多いですね (-_-)
確かに現行の日本の法律では 整体師や癒やしとかセラピスト・エステティシャン などという名称の仕事をするに当たっては特に国家資格は持たなくても簡単に開業できてしまいます
非常にグレーゾーンな状態ですね
それ故に施術中の事故も多いのが現状です
医療系の国家資格
それに比べ、薬や注射などを使わない自然療法的な分野で独立・開業できる国家資格としては<あんま・マッサージ・指圧師>・<はり師>・<灸師>・<柔道整復師(ほねつぎ)>の資格があります
他に医師の指導のもとに病院や施設などで行うものとして<理学療法士(リハビリ)>があります
また、手技療法ではありませんが医療系の国家資格としては<看護師>・<放射線技師>・<臨床検査技師>などもあります
これらの資格は国家資格であり、例えば あんま・マッサージ・指圧師 の学校では3年間通って卒業の時に国家試験を受けて合格したら免許がもらえます
最低でも3年間は学校でしっかりと基礎医学を勉強するわけです
学費も今は多分卒業するまでに片手くらいはいくかと思います
民間資格
それとは逆に整体・癒やしなどの名称の仕事は民間資格というもので国家資格ではありません
なので3年間も学校に行かなくてもいいし民間業者のスクールや勉強会などで少し学べば民間資格としてもらえてしまいます
でも、あくまでもこれは民間資格なので公的な資格ではありません
民間資格なのでこれはあっても無くてもよく、極論をいえば何も医学知識のない素人の方がいきなり整体の看板をあげて開業してしまってもなんのおとがめもありません
日本の法律の面白いというかおかしな所は国家資格である あんま・マッサージ・指圧師、はり師、灸師、柔道整復師 などについては厳格な規定や制限などがあるのに整体などの民間資格に関してはまったくノータッチとなっています
国家資格者には広告・宣伝に関してものすごく制限が厳しいですが無資格者の広告・宣伝は「取り締まる法律がない」との理由で野放し状態となっています
なんでもかんでも治る・ガンも治る なんて宣伝しているところも見受けられますね
やってる事は同じでは?
では、有資格者の施術院と無資格者の施術院ではやっている事は違うのか?という事ですが・・・
実際は あんま・マッサージ・指圧 に関してはほとんど同じです
こっている所を押したり揉んだりすれば気持ちいいし手軽な手当ですよね
でも、元々はこういう あんま・マッサージ・指圧師 の資格というのは目の悪い方の職業として作られたものなんです
なのでかなり以前に晴眼者がこの資格に入ってきた時にはかなり揉めたという事を聞いたことがありました
しかし上手く折り合いがついて目の悪い方も晴眼者も共存できる状態になっていました
国家資格であるのでこれを<治療>の一環として位置づけて学校でも基礎医学を学ばせているのですが、ここ数年に増えてきた無資格者の施術院は<治療>ではなく<疲労回復・癒やし>だという理屈でもって法の網をくぐってきました
行っている事はほとんど同じなのですけどね・・・
気持ちのいいマッサージを価格破壊ともいえる料金設定で提供する事で急速に伸びてきたんです
でもこの価格破壊が質の低下につながっているという事実もあります
大手の業者なら薄利多売でもやっていけるでしょうが個人で施術院を営んできた国家資格者は価格破壊などは出来ません
施術の名称
名称もよく考えていますね
あんま・マッサージ・指圧 という名称は国家資格がないと使えないので<整体>・<癒やし>・<リフレ>・<足つぼ>・<足圧>などなど・・・
実に多様な名称が生まれています ( ̄口 ̄;)
でもそこでやっている事は有資格者の施術院と同じマッサージ行為です
施術の名称が違うだけです 微妙に名称を変えて「これはマッサージではない、ほぐしです」なんて言ってみたり(笑)
ハリとか灸に関してはこれは見た目ですぐに違法行為だと分かってしまうので無資格施術はほとんどありませんが、マッサージ行為に関してはどんな言い逃れもしようと思えばできてしまえるので取締も難しいようです
本当の整体とは
じゃ、そもそも「整体」って無資格者が行うマッサージの事をいうのか?という問題ですが、日本古来から伝わる本当の「整体術」というのはそんなにいい加減なものではありません
とても奥の深い術理と技があるのです
でも法律で 整体師 というものが定義されていないので無資格マッサージ施術院は「整体」という名称を使っているのです
本当の「整体」とは、けっしてただ揉むだけのものではありませんし、ボキボキ鳴らしてばかりのものでもありません
オステオパシー・カイロプラクティック も
同じ様な使われ方をしている名称に「オステオパス」とか「カイロプラクター」というアメリカからの治療の資格名もあります
「オステオパス」はオステオパシー、「カイロプラクター」はカイロプラクティックという骨格調整を中心とした治療法で実はアメリカではこの資格はどちらもドクターです
特に「オステオパス」は手術も投薬も行う事ができるお医者さんです
なのに日本ではこれらの資格も取り締まる法律がないので誰でも「オステオパス」・「カイロプラクター」を名乗ってしまえるのです
おかしいでしょ? 医師の資格が無いのに名乗っているんですよ
医師の資格が無いのに「自分は外科医だ」なんて言って患者さんを診たら捕まるのに「オステオパス」とかは名乗ってしまっても捕まらないんですよ
もちろん、本当にアメリカの大学を卒業してちゃんとしたドクターの称号を持っている人もいますが、そういう施術者はほんの一握りしかいないんです
何かしらの忖度でしょうか?・・・
このように日本古来の「整体」もアメリカからの「オステオパシー」・「カイロプラクティック」という名称も今の日本の現状では無資格マッサージ施術院での違法なマッサージ行為の別名として使われてしまっています
何十年も前に裁判で「人の健康に害を及ぼさなければ誰でも(無資格で)行ってよい」なんていう判決が出たものだからこんな状態になってしまいました
こういう法律を定義する時に政治的にどのような忖度があったのかは知りませんが納得しかねるおかしな状態がずっと続いています・・・
実際には健康被害はかなりの数があって、骨折はもちろん、ひどいものでは首の矯正で首から下が麻痺してしまったというものもあります
こういう事故の起こる原因でまず考えられるのは、やはり基礎医学の知識でしょうか
最低限の医学知識がないとマッサージでも禁忌なのか適応なのか?という判断が出来ません
中でも「矯正をします」と言って無理やり首や腰をボキボキとするのは非常に危険を伴います
時には「ボキッと音がするから矯正がされるんだ!」と言って音が鳴るまで何度も曲げたり捻ったりをする施術者もいるようです
無理な刺激で神経を傷めたりしてしまうと取り返しのつかない事態になってしまいます
有資格者ならば学校でしっかりと基礎医学を学んでいますが無資格者の場合はその知識にかなりな開きがあるのも事実です
もちろん、有資格者であっても資格を取ってしまってからは大した勉強も努力もしない人もいるし、無資格者であってもものすごく勉強して素晴らしい技術を持っている人もいます
有資格者だから良いという訳ではありませんが、一般論としてはやはり有資格者の方が安心感は高いと思われます
あなたの通っている施術院の先生はどんな資格を持っていますか?
たいていの施術院にはそこの先生が持っている免許や資格の賞状が張り出されていると思いますので一度確認されてみてもいいでしょう
もし張り出されていなかったら「先生はどんな資格を持っているんですか?」と聞いてみてもいいでしょう
先程も書いたように施術院(治療院)を開業できる資格としては<あんま・マッサージ・指圧師>・<はり師>・<灸師>・<柔道整復師>があります
ちなみに私(後藤)は<あんま・マッサージ・指圧師>の免許です
これ以外の名称のものや「◯◯療術士◯会」とか「厚生労働大臣認可」とか書かれている賞状などはこれは国家資格ではありませんのでお間違えのないように (^。^)
参考までに無資格マッサージに関する厚生労働省のHPを載せておきます
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