頭蓋オステオパシー
カテゴリー:肩コリ・頭痛
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頭蓋オステオパシーとは
今日はオステオパシー治療の中の頭蓋オステオパシーについて書いてみたいと思います。
ここ数年の間に巷では「頭蓋矯正」とか「頭蓋仙骨治療(クラニオ・セイクラル・セラピー)」などという治療法の名前をよく見聞きするようになりました。
この頭蓋治療というのは元々は100年以上も前にオステオパシー ドクター(D.O)であったW.G.サザーランドというD.Oが頭蓋骨の関節の形に着目し研究して「頭蓋骨は動いている」という事実を発見したのが始まりです。
脳と脳脊髄液の関係
生命活動に重要な脳脊髄液の働き
硬膜は頭蓋骨内の脳は外側から「硬膜」→「くも膜」→「軟膜」という膜に覆われています。頭蓋内部から脊柱を通り、骨盤辺りにある仙骨までつながっています。
この膜組織の内側に脳脊髄液という液体が循環しています。
脳脊髄液の循環が乱れると身体の抵抗力・免疫力が低下する
脳脊髄液は脳と脊髄神経に栄養を与え栄養・老廃物の新陳代謝やホルモンの運搬などを行い、生命活動に非常に重要な働きをしています。
この脳脊髄液の循環が上手くいかなくなると身体の抵抗力・免疫力は低下して様々な問題が起こってきます。
● 風邪を引きやすくなる
● 疲れやすく、回復が遅くなる
● 肌荒れ、口内炎、ヘルペスなどが出る
● 便秘になる 等
脳脊髄液の循環を整えるのが頭蓋オステオパシー
頭蓋オステオパシーは頭蓋骨から仙骨に優しく触れるような繊細なタッチで触れ問題を調整していく治療法です。
問題のある箇所は固くなっていたり動きが悪くなっていたりするのでこれらの問題を調整していきます。
頭蓋骨や仙骨などを介して中の硬膜系の問題を調整していくのです。
もちろん頭蓋や仙骨だけを治療しても他の箇所に問題があればそれも解決しなければ正しい治療はできません。
人間の身体は頭のてっぺんから足の先までが一つのユニットになっていますから、問題のある箇所をきちんと調整していかなければならないのです。
また、優しく頭蓋に触れているとリラックスして眠気が出たり気持ちよさが感じられるのでよくリラクゼーション サロンなどで「癒やしの施術」などと謳われて盛んに宣伝されている事もありますが本当の頭蓋オステオパシーとは単なるリラクゼーションではなくもっと深いところにあるものなのです。
この脳脊髄液の循環が正常化されるとなかなか改善されなかった症状や自律神経失調からくる不定愁訴・不眠・精神的問題・肩コリ・頭痛・腰痛やいわゆる難病といわれる症状などが改善される場合も多くあります。
脳脊髄液の正しい循環リズム
脳脊髄液の循環リズムは諸説ありますが大体1分間に7~11回くらいです。躁のように精神的に興奮状態になっていたりすると回数は多くなる傾向があり、体が弱ってくると回数は少なくなります。
1分間に4回以下だとかなり体は弱っている状態です。
ちなみにですが、最近私の親しい人が亡くなり、それからしばらくして訪問マッサージに伺っていた患者さんが亡くなりました。
私はこの二人の脳脊髄液の循環リズムをみていました。
ガクッと体力が落ちた頃には脳脊髄液リズムは1分間に3回~4回となり、亡くなる前日には1回いくかいかないかというリズムになっていました。
このような状態での脳脊髄液リズムを観察できた事はとても貴重な体験となりました。
この場をお借りしてお二人に感謝の気持ちとご冥福を心よりお祈り致します。
合掌・・・
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